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MNPで携帯電話をもっと安く ~MNPを賢く利用して携帯電話やスマートフォンの料金を安くしよう~

基礎知識

コンテンツオプションによる値引きは本当に得なのか

最近「コンテンツ10個加入で10000円引き」といったショップをよく見かけます。
こういった値引きは本当にお得なのでしょうか?

実際、得な場合が多いとは思いますが、そうでない場合もあるので注意が必要です。
ではどのように注意したらいいのか説明します。

まず店員に次の2点について確認してください。
①コンテンツはいつまで登録を継続しなければいけないのか。
②コンテンツは契約する回線での登録が必須なのか。

計算の例として、ドコモのスマートフォンを契約し維持費を安くあげたい場合とします。
①コンテンツの継続期間は契約月を含めて2カ月というものが多いかと思います。
②コンテンツをパケットフラット契約している他の回線での登録でも可能というショップもありますが、契約回線での登録が必須というところが多いようです。

ではこの場合どうなるか計算してみましょう。
コンテンツの料金は1個あたり大半が315円ですから、10個で3150円となります。2か月だと6300円です。
筆者の経験上、契約回線で10個のコンテンツ登録を行った場合、パケ・ホーダイ ダブル(390円~5985円)のパケット定額契約でも確実に上限に達してしまいます。

つまりコンテンツ料金6300円とパケット代金5985円の合計12285円が必要となりますので10000円値引きがあったとしても損であることが分かります。

一方パケットフラット契約回線の持ち込みが可能であれば、実質3700円(10000円-6300円)得することになります。

このように条件によって損得が変わりますので上で説明した①②を必ず確認して、なるべく良い条件で契約するようにしましょう。

プリモバイルをMNP弾にする

以前、2in1のBナンバーをMNP弾にする方法について掲載しましたが、この方法はFOMAユーザーしか利用することができませんでした。そこで今回はFOMAユーザーでなくても比較的安価にMNP弾を作ることができる方法について紹介します。

それは「プリモバイル」というサービスを利用して新規回線を作る方法です。

プリモバイルとは、ソフトバンクのプリペイド式(料金前払い方式)の携帯電話サービスです。プリペイドカード登録翌日から60日間内のみ発着信ができます。(発信はプリペイド残高内)

更にこの翌日から360日間は電話番号が有効で、この期間内でプリペイドカードを買い直せば、同じ電話番号で継続利用できます。これらの期間を過ぎると自動解約となりますが、契約解除料はかかりません。ただし、1年以内に解約すると20,790円(2013年9月27日以前までの契約分は9,975円)の契約解除料がかかります。

この契約解除料がかからない期間(契約から1年後から電話番号が自動解約されるまでの間)を利用することにより格安なMNP弾とすることができるのです。

ではその費用を計算してみましょう。
プリモバイルの購入価格はショップによって違うようなので実際に筆者が購入した価格とします。

プリモバイル購入費用(740SC+プリペイドカード3000円分)  3,980円
 1年後のMNP転出手数料  2,100円(※)
 合計  6,080円

※契約後翌々月末までのMNP転出の場合はは、5,250円に増額

前回紹介したBナンバーと比較してみると、1年間という期間と約3,000円ほど支払い額が高くなりますが、FOMA回線を所有していない場合やドコモへのMNPをする場合には有効な手段となります。

実質0円と一括0円の違いに気をつけよう

携帯電話販売店へ行くと、「0円」の価格表示が多いと思いませんか?
一見「0円」表示ならどれでも、タダで端末が買えるかのように思ってしまいますが、ほとんどの場合タダではありません。
値札をよく見てください。小さな文字で「実質」と書かれていることが多いのですが、この文字があれば端末代は必ず支払う仕組みとなっています。

どのキャリアでも同様ですが、ドコモの場合で説明すると「月々サポート」という機種ごとに設定した一定額を毎月の利用料金から割引くサービス受けることにより2年間使用した場合の最終的な実質総支払額が0円になるというものです。
具体例としてGALAXY Tab SC-01Cをドコモオンラインショップで購入した場合を紹介します。


現金販売価格は51,408円ですが月々サポート2,142円なので2年間(24回)で合計51,408円が割引されることにより実質0円となります。

ただこの割引は分割払いであっても端末代から差し引かれず、あくまでも基本料やパケット定額料等の利用料からであるめ、利用料金がどんなに安かったとしても分割払いの代金2,142円の支払いは必ず必要となります。
また2年間以内に機種変更をした場合その時点で月々サポートが消滅して、残債だけが残りますので実質0円ではなくなります。

一方表示が「一括0円」または「一括払い0円」であった場合は、本当の0円です。一括払いとは購入時に端末代金を一括で支払うことで、分割払いが一切ないことです。つまりこの場合本当にタダで端末が手に入るということです。
また毎月の利用料も格安になるというメリットもあります。
具体例として先ほどのGALAXY Tab SC-01Cが一括0円で購入できたとした場合

月額基本料 780円 (タイプシンプル バリュー)
SPモード 315円
パケホーダイW2  2,100円 (2段階のパケット定額サービス)
ユニバーサル料 3円
 月々サポート △2,142円
合計 1,056円

となり、なんと最低料金1,056円から使用でき、途中で機種変更しても分割支払いも残らないのです。

このように実質0円一括0円では全くお得度が違うのです。くれぐれも実質0円の表示にだまされないように注意してください。

格安でMNP弾を作る方法 docomo版

MNP新規契約でスマートフォンや携帯電話が安く購入できますが、肝心のMNPするための元の回線が無いとできません。
(このMNPするための元の回線のことをネット上では「MNP弾」と呼んでいます。)
MNP弾を作る方法は何通りかありますが、ドコモのFOMA契約回線契約者であれば、格安で作ることができます。

それは「2in1(ツー・イン・ワン)」というドコモのサービスです。
これはFOMAで提供される、1台の携帯電話で2契約分の電話番号・メールアドレス・電話帳機能・ネットワークサービスなどを利用できるものです。
さて、肝心の費用ですが、

契約事務手数料 0円 (タイプ2in1同一名義オプション)
月額基本料 840円 (1か月使わなかった場合日割あり)
ユニバーサル料  3円
MNP転出手数料 2,100円
合計 2,943円

の合計2,943円だけです。これは1カ月使用した場合なのでそれより早くMNPすれば基本料金が日割りになるので更に安くなります。
筆者の場合契約後数日でMNPしてしまうことが多くこれより安く利用しています。

なお、「タイプ2in1同一名義オプション」以外のプランでは契約事務手数料や2年縛りの解約金が発生するものもあるので契約プランに注意してください。

短期解約(短期即解約)の基準

ここ数年、短期解約などを繰り返しオークションで転売したり、機種変更されるようになたため、各キャリア(携帯電話会社)が損失を被り、短期解約に関する与信審査がかなり厳しくなっきています。

端末の価格は1台5万から8万円くらいですが、通常この端末代金は携帯電話料金から回収される仕組みになっています。
このため短期解約に伴う損失は、最終的には我々ユーザーに回って来ていて既存の契約者が高い電話料金を払わされているのが現状です。

話を戻しますが、この「短期解約」の基準ですが各キャリアで異なり、更に明確に示されているものではありません。
これはこの審査基準を明らかにすることにより、基準ぎりぎりで制度を悪用される恐れがあるためです。

ネット上で言われている一般的な目安は、各社とも半年(180日)とされています。(auについては、90日という情報もあります。)
またソフトバンクのiPhoneに関しては更に厳しく1年以内でブラック入りするようです。(auについても同様であるとの情報もあります。)

ようするに、転売目的などで短期解約を繰り返す悪質な者を排除することが目的であるはずなので、良識的な範囲での利用は問題ないものと思います。
実際私はこの基準の範囲で何度かMNPしたことがありますが、現在のところ契約を断られたことはありませんので・・・(あくまでも現在までです)

ブラックリストに載ると携帯電話の契約ができない?

結論から言うと「契約できなくなる可能性が非常に高くなる」です。契約可否は通信会社の独自の判断基準によりますので、ブラックリストに載ったから無条件で契約不可とはならず条件によっては可能な場合もあるようです。

「ブラックリスト」と呼ばれるものが実際に存在するのかは明らかではありませんが、携帯通信会社には「与信情報」と呼ばれるものがあり、新規契約時やMNPのポートインの際に、これをもとに与信審査が行われます。

この与信審査でヒットしてしまうと、各社独自の契約可否の判断基準で契約を断られることになります。

「与信情報」の中には各社共有の悪質契約者情報というものもあります。強制解約歴や短期解約歴、虚偽契約やとばし行為などの個人情報を各携帯通信会社間で情報共有しています。
これに登録されてしまうと確実に契約は不可能となり、信頼回復するのも困難になります。

MNPの手順

 

  1. MNPする回線を決定する
    MNPすると、現在の携帯電話会社との契約は解除(解約)となり、変更後の携帯電話会社と新たに契約することになるためいくつか注意が必要です。
    MNPするときに注意するポイントを確認して決定しましょう。
  2. 現在契約している携帯電話会社にMNPの予約を申し込む
    電話での申し込みの場合、オペレータから解約に伴う注意事項やMNPの手続きに関する説明がありますので、よく聞いて納得した上で申し込みを行い「MNP予約番号」を受けとってください。
  3. 新しく契約したい電話会社を扱っている販売店でMNP利用の新規契約をする
    取得した「MNP予約番号」と本人確認書類を持って携帯電話販売店へ出向き「MNP利用の新規契約」をする。携帯電話会社のショップ以外に、大手家電店や携帯電話専門店などでもMNP利用の新規購入はできますので、できるだけ安く販売しているショップを探して契約しましょう。

携帯電話の契約時に必要な本人確認書類

携帯電話不正利用防止法にもとづき、携帯電話の契約には必ず「本人確認書類」が必要です。

原則として顔写真付きの身分証明書が必要ですので、運転免許証を所有されてる方はそれを持参されるのが確実です。

たとえば本人が契約窓口で手続きする場合であっても、健康保険証のような写真のないものだけでは受け付けてもらえないことがあるようです。

何度も出直す手間をかけないよう事前に各通信会社に確認するようにしてください。

ドコモ契約時必要書類

au契約時必要書類

ソフトバンク契約時必要書類

 

携帯電話番号ポータビリティ(MNP)予約申込方法

現在利用中の携帯電話番号をそのままで他社でご契約される場合、現在契約されている携帯電話会社から「MNP予約番号」を発行してもらう必要があります。
「MNP予約番号」は下記の予約受付窓口で、MNP予約申し込みを行いこの番号を受け取ります。

携帯電話番号ポータビリティ(MNP)予約受付窓口

契約会社 電話申込み ウェブ申込み
ドコモ 【携帯電話】
151【一般電話から】
0120-800-000(無料)【受付時間】
9:00~20:00
【携帯電話】
[iMenu]→[お客様サポート]→[お申込・お手続き]→[各種お申込・お手続き]→[手続き開始(ログイン)]→[ネットワーク暗証番号入力]→[各種手続き]→[携帯電話番号ポータビリティ予約)]【パソコンから】
[My DoCoMo(http://www.mydocomo.com/)]→[ログイン]【受付時間】
24時間(システムメンテナンスの時間などを除く)
au 【携帯電話・一般電話共通】
0077-75470【受付時間】
9:00~20:00
【携帯電話】
[EZweb TOP]→[au お客様サポート]→[申し込む/変更する]→[番号ポータビリティ(MNP)]【受付時間】
9:00~21:30
ソフトバンク 【携帯電話から】
*5533【一般電話】
0800-100-533(無料)【受付時間】
9:00~20:00
【携帯電話】
[Yahoo!ケータイ TOP]→[設定・申込]→[各種変更手続き]→[番号ポータビリティ(MNP)予約関連手続き]【受付時間】
9:00~21:30【パソコンから】
[(http://mb.softbank.jp/mb/)]→[My SoftBank]→[ログイン]【受付時間】
24時間(システムメンテナンスの時間などを除く)
ディズニーモバイル 【携帯電話】
*5533【一般電話】
0800-100-533(無料)【受付時間】
9:00~20:00
【携帯電話】
[Disney Web TOP]→[設定・申込]→[各種変更手続き]→[番号ポータビリティ(MNP)予約関連手続き]【受付時間】
9:00~21:30【パソコンから】
[(http://disneymobile.jp/)]→[My Disney Mobile]→[ログイン]【受付時間】
24時間(システムメンテナンスの時間などを除く)
イー・モバイル 【一般電話】
0120-736-157(無料)【受付時間】
9:00~20:00
【EM-NETから】
[TOP] → [各種申込メニュー] → [番号ポータビリティ(MNP)予約受付]【パソコンから】
https://my.emobile.jp/【受付時間】
24時間(システムメンテナンスの時間などを除く)

契約状態などによっては、電話やウェブでの予約ができない場合があります(MNP予約の条件は各社の規定によります)。

MNPするときに注意するポイント

  1. 現在契約している携帯電話会社のメールアドレスは引継ぎ出来ないため使用できなくなります。
  2. 現在契約中のコンテンツや電子マネーなどは引き継げない場合があります。
  3. 保有しているポイントが無効になります。
  4. 年間契約の割引サービスを契約している場合や料金プラン等によっては、解約に伴い別途費用が発生する場合があります。
    これらの契約でも解約に伴う費用がかからない期間が設定されていますので、MNPする時期にも注意しましょう。
  5. 継続割引等が初年度の適用になります。
  6. MNPを使って変更する際、転出料(現在は2,100円・税込)がかかります。